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地獄の一季節   * * * * * 


              地獄の一季節

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                        アルチュール ランボー

 《 昔、ぼくがしっかり覚えているのならば、ぼくの生活は祝宴だった。あらゆる心は開かれ、あらゆる酒はたっぷりと振る舞われていた。
 ある宵、ぼくは「美」を膝のうえに座らせた。― そしてぼくは彼女が苦いことを知った。― それでぼくは彼女を罵倒した。
 ぼくは正義に対して武装した。
 ぼくは逃げた。おお魔女たちよ、おお悲惨よ、おお憎しみよ、君たちなんだ、ぼくの宝が託されたのは!
 ぼくはようやく、ぼくの精神の中にある、あらゆる人間的な希望を消すことに成功した。すべての喜びに対して絞め殺すために、ぼくは音のない猛獣の跳躍をした。
 ぼくは死刑執行人たちを呼んだ。死にそうになりながらも、彼らの銃の床尾を噛むために。災いを呼んだ。砂や血で窒息するために。不幸はぼくの神だった。ぼくは泥の中に身を横たえた。ぼくは罪の風で体を乾かした。しかもぼくは狂気に対して強烈なわざを使った。
 そして春は白痴のぞっとする笑いをぼくに持ってきた。
 さて、つい最近ぼくが最後の調子はずれな叫び!を上げそうになったとき、ぼくは古い祝宴の鍵を探索しようと思った。そこでは多分ぼくの食欲も取り戻すかもしれない。
 慈愛がその鍵だ。― そんなことを思いついたのは、ぼくが夢を見ていたことの証明だ!
 《 おまえはハイエナ等のままでいるのだ. . . 、》ぼくにとても感じのいいケシで作った冠をかぶせてくれた悪魔が叫ぶ。《 すべてのおまえの食欲と一緒に死ぬがいい、おまえのエゴイズムとすべての大罪もしょい込んでな。》 
 ああ! ぼくはそれらを存分に選び取ってきたのさ。― ところで、悪魔殿、お願いだ、いらいらした目をしないでくれ! そして遅れている何らかのささいな臆病を待つ間に、作家には描写的や教育的な能力がないのを好む貴方のために、地獄に落ちたぼくの手帳から、これらの忌まわしい何枚かを切り離そう。


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