同じく妖精の不思議 MÊME FÉERIE
同じく妖精の不思議
ほっそりした月は聖なる微光を注いでいる、
あたかも軽い銀の布地の裾のようだが、
大理石の塊の上に、そこに進むそして信じて思うのは
とある処女、白い歯で螺鈿色の薄布を着る。
絹のような白鳥たちのために、それらが蘆をかすめるのは
半ば輝く羽毛のある竜骨だが、
彼女の手が摘み撒き散らすのは、雪のようなバラ
その花びらは水の上で円を描いている。
うっとりさせる砂漠、恍惚の孤独、
月によってラメになった水の渦が
水晶のそれらのエコーをいつまでも予定するとき、
どんな心が宿命の天空において輝く夜の
免れがたい魅力を許容できるだろうか、
武器として純粋な叫びを自分自身から引き出さないで?