SSブログ

9 劣った修道士

     
       9 劣った修道士

昔の修道院の回廊というものは、大きな壁に
神聖な真理を絵にして並べていた。
その効果は、敬虔な心を底から温め、
厳格な生活方法の冷たさを和らげていた。

キリストのまいた種が花開いていたその時代、
今はあまり引き合いにならない卓越した修道士が
一人ならず、葬式の場をアトリエとみなし、
率直に死をたたえていた。

―私の魂は墓だ、劣った共住修道士の私が
ずっと前から歩き回り、住んでいるところ。
忌まわしいこの回廊の壁々を飾るものは何もない。

オー怠惰な修道士!私はいつ
私の悲しい逆境の今も続く光景を
私の手で作品にし、私の目で愛することができるのか?


8 金で動くミューズ

      
       8 金で動くミューズ

オーわが心のミューズ、宮殿の愛好者、
きみは、一月がその北風の神々を放つとき、
雪の晩の黒い倦怠のあいだに、きみの紫色の両足を
暖めるための燃えさしを持っているだろうか?

きみはじゃあ、よろい戸にさし込む夜の光で
大理石模様のきみの肩をよみがえらせるのか?
きみの財布はきみの宮殿と同じく空っぽだから、
蒼空のドームから、金を採取するのか?

きみは、毎晩のパンを得るために、
聖歌隊の子供のように、香炉を振ったり、
ほとんど信じない讃歌を歌ったり、

あるいは、空腹の大道芸人のように、きみの色気と人の
知らない涙にぬれたきみの笑いをさらさなければならない、
庶民の腹をよじらすために。


7 病気のミューズ

     
         7 病気のミューズ

私の哀れなミューズ、アー!今朝はいったいどうした?
きみの落ちくぼんだ目には夜の幻たちが住みついている、
しかも私が見るのは、かわるがわるきみの顔色に映される
狂気と恐怖、冷たく無口だ。

緑がかった女夢魔やピンクの小悪魔が
彼女らの壺から、きみに恐れと恋愛を注いだのか?
悪夢が、横暴で反抗的な拳によって、
きみを伝説的なミントゥルナエの沼底で溺れさせたのか?

私は願っている、健康のにおいを発する
きみの胸が、いつも強い思考力の訪れであることを、
そしてキリスト教徒のきみの血が律動して流れることを

古代の音節にある数々の響きのように。
そこでは歌の父太陽神と、収穫を司る偉大な牧神が
かわるがわる君臨している。


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。