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酒場「みどり」で

      
       酒場「みどり」で、夕方5時

八日前から、小石の道で深靴を酷使し続け、ぼくは
やっとシャルルロワに入っていた。
― 酒場「みどり」で、ぼくが注文したものは
バターを塗ったパン切れと冷えた生ハムだった。

心地よくて、ぼくは両足を緑のテーブルの
下に伸ばした。壁紙をじっと見ると、模様が
とても素朴だった。― するとこれが可愛いいの
なんの、その時に、巨乳で目元の生き生きした娘が、

― その娘は、くちづけなんかじゃ驚かない! ―
陽気な顔で、ぼくにバターを塗ったパン切れと
ちょうどいい生ハムを、絵皿にのせて持ってきた。

ピンクと白の生ハムはニンニクの香り
がする、― それからぼくの巨大ジョッキを
夕日で金色に染まる泡立つビールで満たしてくれた。

                       10月 70


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